我々は二本足で立ち歩き、そして行動する生き物です。二本足で立つ以上は時として転倒ということが常に付きまといます。何事もなく起き上がれば良いのですが、時として怪我(外傷、骨折)という不幸な結果を招くことも少なくありません。この転倒について深く研究された先生がいらっしゃいます。先生のお話を聞く機会があり、とても参考になりましたので、私のメモ程度ですがここに掲載させていただきます。「転ばない毎日」筑波大学 人間系教授 山田実先生講演より
転倒は年齢に関わらず、起きるのです。転倒の半分以上は屋外で、半分は家の中で発生しています。では一日の内、何時頃に転倒が発生しているでしょうか。一番多い時間帯は午前中の10時から12時の間に集中しています。我々年配者が最も多く行動する時間帯とも言えます。「用事は午前中に済ませたい」との思いからでしょうか。つまずいてバランスを崩し転倒します。前足よりは後ろ足が引っかかって転倒に至っています。地面や床の突起物に後ろ足が引っかかっての転倒が多いのです。足が引っかかるのには履物も関係あります。サンダル履きや、スリッパはつま先が引っかかるため危険です。転倒しやすい場所の一番多いのは屋外、室内(リビングが多い、掴まる場所が近くにない)とも階段です。荷物を持っての上り下りは危険です。両手に荷物は足元が見えないので危険です。頭の中で上り下りに集中すればよいのですが、他の事に意識が向かっていると転び易いのです。年齢が若く、せっかちな性格の人は昇りで、足腰の弱い人や、年配者は下りで転倒し易いそうです。
転倒のうち10%は骨折につながっています。前向きの転倒は手首、横向きの転倒は大腿骨、肋骨、上腕骨、後方転倒は背骨、や後頭部の外傷が多いそうです。転倒について若い人と、高齢者の差はあまりなく、しかし高齢者は残念ながら外傷、(骨折)につながりやすいのでより一層の注意が必要です。
では転倒を防ぐための注意事項が幾つかあります。滑って転倒は、前足が多く、引っかかっての転倒は後ろ足、そのためサンダルやスリッパ履きは極力避ける。意識を歩く事に集中、他の事を考えながらは止めて、歩くことに専念する。ゆっくり歩く事、せかせか歩きは危険です。転び易いかどうかの簡単テストに、10秒検査があります。片足で10秒立てるか、椅子から立つ、座るを5回10秒以内でできるかどうか。10秒以上かかる人は下半身をしっかり鍛えましょう。転ばない足腰を作るため意識を集中してのスクワット、ウォーキングやラジオ体操などです。サー、あなたも頑張りましょう。