不妊鍼灸
Sterility Acupuncture不妊鍼灸とは
赤ちゃんを授かりたくても恵まれない方に、鍼灸治療を施して応援するのが不妊鍼灸です。
不妊の原因は様々ですが、最近では高度生殖医療を受けながら採卵の前後、そして移植の前後に鍼灸施術をおこない、妊娠率を高めるために行われています。また、「病院で不妊治療を行っているが、なかなか結果が出ない」難治性の不妊体質の方に対し、それぞれに合わせた方法で施術しております。
例えば、受精卵の質についての問題、子宮内膜についての問題、男性の精子についての問題、ストレスについての問題など、それぞれに合わせた施術法で対応しながら、体質改善のための生活アドバイスをし、鍼灸治療を併用し、妊娠へ結び付くようにさせていただいております。今までに、当院ではのべ5,000名以上の方を施術してまいりました。どのようにしてよいのかと迷っておられる方へは無料にて相談をお受けしております。男性の方も含め、ご遠慮なくお問い合わせください。
たくみ堂の不妊鍼灸は
こんな方におすすめ
- 病院の治療と並行して鍼治療も行いたい方
- 体外受精移植前後に着床を促すために
- 卵子の質を高めたい方
- 男性不妊のある方
- ご夫婦でお身体を整えたい方
- 体質を強化したい方
- 病院での治療をお休みしているが、再挑戦したいと思っている方
- 二人目不妊の方
- 自然妊娠を望んでいる方
- 不育症で悩んでいる方
- 結婚後すぐに赤ちゃんが欲しいので、身体の準備をしたい方
たくみ堂の不妊鍼灸で
できること
赤ちゃんを授かりやすい体質改善
私たちのからだには、“生命エネルギー”とも呼ばれるものが、からだのすみずみまで、隈なく循っています。これを東洋医学では気血(きけつ)の働きとよびます。気血の働きが十分のときは、からだには異常がなく元気です。しかし、いろいろな原因により、体調がすぐれないときの状態は、気血の流れが全身的あるいは、局所的に渋滞を起こしています。
気血の流れが、渋滞を起こしているときは、からだにはマイナスの反応が現れています。このマイナスの反応が、妊娠しにくい状態を招いているのです。とくに女性にとって大切な、骨盤部の子宮や、卵巣で渋滞がはげしくなり、それが、瘀血(停滞した血液、つまり下腹部における血液循環障害)や炎症を呼び起こしています。
渋滞をおこしているからだを、東洋医学の理論に基づいた方法(問診、脉診、舌診、腹診)で診断しながら、西洋医学の面からも十分に検証して、施術方針を決定いたします。施術方針が決定すればすぐに施術に入ります。からだ全体には365のツボ(経穴)があります。渋滞のひどい部分の経穴には、必ず反応が現れています。この反応は各人によって、様々であり一定していません。厳密にはそれぞれ少しずつ違っています。
この反応の現れている穴に鍼(はり)をします。鍼は髪の毛ほど細くて、軽く刺激しますので痛くありません。今までの硬いお腹、冷たいお腹、力のないお腹が、鍼による効果で、“赤ちゃんから頼りにされる、温かく力強いお腹”に変わっていきます。
たくみ堂で不妊鍼灸を
受ける理由
5,000名を超える「お腹」を診てきた経験

世の中が今ほど不妊治療にオープンではなかった開業当初(1982年ごろ)。当院では、あるお子さんの小児鍼を行なっていたのですが、それが縁で、そのお母さんを診ることがありました。そのお母さん自身も不調があったのですが、当院の鍼灸でみるみる元気を取り戻し、二人目を授かることができたのです。そこから、不妊で悩んでいる方の相談がクチコミで増え続け、今に至ります。
おかげさまで、これまでにのべ5,000名を超える方から相談をお受けして、施術させていただきました。そして、“赤ちゃんに頼られるお腹”とはどんなものかを再認識させていただきました。難治性不妊の相談も多いなかで、のべ1,600名を超える方々から妊娠の報告をお受けして、嬉しく思っています。
徹底した清潔さ、優しい雰囲気の施術ルーム

当院では、みなさまに少しでもリラックスして施術を受けていただけるように、様々な工夫をしています。プライバシーに配慮して、施術ルームは2部屋をご用意。鍼灸院として清潔さを徹底的にキープするのはもちろんのこと、季節のお花や絵画、耳に優しい音楽など、明るい雰囲気で、皆さんをお迎えできるようにと心がけています。また、不妊に限らず、からだの不調で悩まれている人は、どうしても気持ちがかたくなりがち。当院に足を運ぶことが、少しでも癒やしとなり、からだはもちろんのこと、心も同じように柔らかくほぐれてほしいと願っています。
ささいなことでも気になること、疑問に思うことなどがありましたら、どんどん院長やスタッフにご相談ください。
「決してあきらめない」信念

不妊鍼灸を続けるなかで、最大の難関は、本人が途中であきらめてしまうことです。けれども、開業以来38年間、多くの事例を見てきた中で確信し、また信念としてもったのは、「“絶対ダメ”な人はいない。こちらから、妊娠をあきらめたり、突き放すことは決してしない」ということ。
この信念のもと、東洋医学の観点から、お一人お一人のからだを診断。“その人のためだけのメニュー”を提案し施術を行っていきます。また、日常生活において、からだを冷やさない工夫をすることや、その他の身体のお手当法、食事療法など、総合的な観点から相談にのり、アドバイスも。頼れる熟練の職人のように、それぞれの「からだ」に寄り添います。
不妊鍼灸の“老舗”のような存在として

女性の社会進出、晩婚化が進むなど社会的な要因もあり、今でこそ不妊治療は決して珍しいことではなくなりました。開業当初、全国で17箇所ほどだった不妊治療施設も、現在では600箇所以上に増加、不妊鍼灸を行う鍼灸院も増えました。そんななかにあって、30年以上不妊鍼灸に取り組んできた当院は、“老舗”のような存在です。そのため、関係企業、団体からの講演会や、鍼灸学校の講義などの依頼をいただくことがあります。当院での事例や研究が少しでも世の役に立てるならば…という思いで、時間が許す限り、お受けするようにしてまいりました。
「不妊の真の原因」「男性不妊とは」「一般的な鍼灸との違い」など、様々なテーマでお話しさせていただいています。
初回時の診察から
施術までの流れ
問診
ご予約の上ご来院いただいたら、はじめに問診ルームで、現在の症状をお聞きします。その上で、患者さまにあったスケジュールを相談して進めていきます。わからないことや不安に思うことなどありましたら、ご遠慮なくお話しください。

脉診・腹診・背候診
施術ルームに移動し、東洋医学独自の診察方法である「脉診・腹診・背候診」を行ないます。その方の脈、お腹、背中から、体質、五臓六腑のバランス、気の巡り、血液の滞り、気血の働きなどをとらえていきます。

施術
脉診・腹診・背候診の見立てをもとに、状態や症状に合わせて施術スタート。ご希望もうかがいながら、鍼灸、生姜灸、糸もぐさ、カッピングなどを行っていきます。不妊鍼灸は身体全体を整えつつ、特に子宮、卵巣の血流を強化するため、お腹、腰、臀部ののツボを多用して施術します。軟らかく、弾力性に富み、力強さのあるお腹を目指します。最終目標は赤ちゃんから頼りにされるお腹作りです。

不妊鍼灸を受けた
患者さまの声
※効果には個人差があります。
E.Nさま(東京都・47歳・女性・自営業)

Q1 どんな悩み、症状で、来院されましたか?
結婚後数年子宝に恵まれなかったため、妊活の1つとして通い始めました。不妊治療はタイミング法から自然周期の病院へ。たくみ堂で体作りをしていたせいか、1度目の移植で出産に至りました!しかしその後は2人目になかなか恵まれず、たくみ堂のことを思い出し、数年ぶりに通い始めました。もうかなりの高齢でしたが・・・
Q2 当院の施術を受けたご感想を教えてください。
実はたくみ堂の前に、女性の鍼灸師ばかりの鍼灸院に行っていました。たくみ堂は男性の先生で少し不安がありましたが、初診で「この先生はなんだかすごいぞ」と感じ、毎週通うことにしました。どこがどう凄いとか、言葉にしにくいのですが、滞りや違和感を感じている体の部分に「ドンズバ」で鍼を打つという感じです。打たれながら「そう、そこ!」と心で何度叫んだかわかりません。施術のあとは体の「流れ」が良くなったと思うことも多々ありました。2子の時は先に述べたように随分と歳をとってしまっていましたが、先生が匙を投げることなく、温かく施術して的確なアドバイスをくださったお陰で、45歳で10個以上の受精卵を凍結することができました。
Q3 同じ悩みを抱える方へのメッセージをお願いします。
不妊治療は母体となる女性の年齢に注目されがちですが、どのように体づくりをしたのかが、むしろ重要だと思っています。たくみ堂で体づくりをして、食べ物のことや自宅でのセルフケアなど先生にアドバイスを仰いでみてください。体が変わるのには少し時間がかかりますが、私のように高齢でもしぶとく続ければ、体は応えてくれると思います。応援しています!
A.Uさま(横浜市・46歳・女性・教員)

Q1 どんな悩み、症状で、来院されましたか?
1人目は5年ほどたくみ堂で鍼治療を受けて自然妊娠で授かりました。2人目は夫婦とも39歳と高齢なので鍼治療を受けながら顕微授精にもチャレンジしようと思い、たくみ堂に再び通い始めました。
Q2 当院の施術を受けたご感想を教えてください。
たくみ堂は職場の近くでしたが、2人目のときは上の子の保育園迎えを家族に頼める日にしか通えないので、それでも1〜2週に1回は通い続けました。肩凝りや首凝り、目の疲れ、背中、腰…とほぼ全身を毎回丁寧に治療していただきました。特に目の疲れはあまり自覚していなかったですが、鍼でかなり良くしていただきました。疲れが酷い時は爆睡してしまい、施術後にスッキリして帰ることができました。
食事は1人目の時から玄米食で、無農薬野菜を定期購入してなるべく野菜多めになるように心がけていました。あな健の料理教室に通ったこともありました。
また、年齢的にも無駄なプロセスを踏む余裕はなかったので、人工授精をする病院選びも河村先生に相談させていただきました。最初は、仕事との両立を考えて自宅に近い病院に通い、人工授精数回と顕微受精2回しましたがダメでした。42歳を迎えた頃、45歳までにダメなら諦めようと思い、悔いの残らないように実績の高い病院に変えました。今考えると、病院選びも重要だったと思います。
夫の運動率および奇形率が良くなかったので、次の病院ではすぐに顕微授精となりました。同時に、夫の鍼治療も再開しました。夫も毎回爆睡でした。
私は仕事柄すぐに休めないため、夏休みや冬休みを利用して年に2〜3回採卵しました。2年かけて4〜5回採卵し、1個だけ凍結できました。コロナによる移植見合わせがあったため、1年後に移植し、妊娠、出産しました。採卵は44歳、移植は45歳、出産は46歳でした。妊娠9ヶ月まではたくみ堂に通い、家では安産灸を毎日続けたおかげか、年齢の割には妊娠中の大きなトラブルは特にありませんでした。妊娠中は耳管解放症の症状がずっと続きましたが、置き針等していただき少し楽になりました。
顕微授精に踏み切る勇気がなかなか持てませんでしたが、いざ通院してみると、20代や30代の方々も多いことに驚きました。下の子は顕微授精なので、出生前診断を受けたり、成長にも不安があったりしました。結果的には何の問題もなく、元気すぎるくらい元気に成長しています。自然妊娠は偶然の奇跡ですが、顕微授精も人の手は入るもののやはり奇跡で、距離を少し近づけてくれただけだと思っています。
Q3 同じ悩みを抱える方へのメッセージをお願いします。
いま、9歳離れた息子達が仲良く過ごしている様子を見ると、仕事と治療との両立にはかなり悩みましたが、細々とでも妊活を続けて良かったと思います。妊活のために食事や手当てや様々な勉強をしましたが、すべて私の財産となり、今は子育てに生かせています。
治療はプロに任せるに限ります。たった1回の移植で妊娠・出産できたのは、鍼治療のプロである河村先生によって、母体づくりができていたからだと思います。1人目と合わせると10年以上の長い間、本当にありがとうございました。